あなた方の家族の心は正常でしょうか?社会には人間の心を規制する思いやりや道徳や義理人情が影を潜め、法律だけが人間の暴走を辛うじてくい止める手段でしかないといった社会には、非行と暴力が巾をきかせ、正常な人間には生きにくい世の中となりました。

 今の子供たちは心を育てねばならぬ少年期から青年期を、膨大な物質文明を支えるための知識や技術の学習や習得に、学校から学習塾から予備校へと、心不在のコンピュータ人間の育成に熱中するあまり、心の教養面をなおざりにしてきた。

 特に戦後、修身教育[道徳教育]は、軍国主義につながる、との日教組などの懸念から反対し、当時の占領軍[米英]の思惑もあって黙認したために、知育と体育に重点を置き、徳育をなおざりにした結果、思いやりも情けも、何が正義で何が悪かの分別もつかない、人間失格の人格を作りだしていった。

 アメリカの権利と同等の義務を保有した自由主義の誤った解釈から、自己主張と自己の権利ばかりを要求し、他を省みざる自己偏重の人間を創りだし、日本の社会から親孝行や、兄弟や姉妹愛や、家族愛や、隣人愛や友情といった、温かい人情や思いやりや、道徳を基準にした義理人情が姿を消して、闇が社会を覆い、非行や暴力や犯罪がはびこっていった。

 


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