プラナリアという原生虫の体を上中下の三つに分断すると、頭部の部分の切断面から胴体と尻尾(しっぽ)が生えて一匹のプラナリアとなり、胴体の部分には頭と尻尾が生え、尻尾からは胴体と頭が生じ、結果として三匹のプラナリアが現れた。

 医学はこの問題について研究を重ね、人間の細胞にもそうした能力を秘めた細胞を探し求めた結果、人間の骨髄液の中にあるES細胞がその幹細胞であることをつきとめ、たとえば火傷の患者の幹部にES細胞を移植する再生治療がはじまった。

 さらには、にんじんの複製に端を発して発達したクローン技術は、人間の複製をも可能としたが、その技術の別の分野で患者の臓器そのものをクローンして移植すれば、今の臓器移植のように拒絶反応に悩まされることのない、完全な移植を可能とするが、果たして人間の肉体を交換部品のように自由自在に移植して生かし続けることが人道に反しないのか?

 また人間の遺伝子であるヒトゲノムの遺伝子暗号は、それこそ膨大で天文学的な数字で絶対解読不可能とされてきたが、近代科学の急激なIT技術の発達で解読に成功したといい、その膨大な、天文学的な数をインプットしたものの存在を認めざるを得なくなって、旧来の宗教の神と一線を画くすために、この存在を[サムシング・グレート]と名づけた。

 あの相対性理論を提唱したアインシュタイン博士も、これを裏づけるように、「私の提唱する相対性理論は、私が考え出したものではなく、向こうからやって来た」とはっきり明言されている。

 さらにいおう、世の中に存在する一切の真理や法則は科学をもって解けないものは何もない。

 たとえば、仏法でいう転生輪廻(てんしょうりんね)[人間の生まれ変り]を証明するなら、原子価と原子番号と、同属元素と周期律からなる無機化学と、それを利用応用するサイクロトロンを組み合わせれば簡単だ。

 愛の世界を明確にしたいのなら、万有引力の法則を「何故に?」「何故に?」とつきつめていけば解ることだ。

 霊能者を自称する人たちも、真に神とつながる方法を知りたければ磁石と磁性の論理が解れば謎は簡単に解ける。

 禅の真髄を知りたければ、通常の脳の波動ベータ波から、眠りの波動であるラムダ波からデルタ波、さらに調和されたアルファ波やシータ波の関係を知れば、禅はいかなる波動かは一目瞭然である。

 しかして、そうした観点から宗教の本質にせまり、また霊能者をサニワすれば化けの皮ならすぐに剥げよう。

 そればかりか科学はいま最高度に発達し、ついにスターウォーズにあった物体移動(転送)の領域にまで迫っている。だからその科学はタイムマシンにまで及んで時空を超えるだろう。

ともあれ科学は、やがて窮極にまで発達し、生命の創造の分野を除いて全てを埋め尽くすだろう。 そして埋め尽くすことによって自分の限界を知り、真実の神の存在を知って謙虚となるであろう。

 人間がいかに偉大で、生命の染色体を加工し、生命体をクローンで複製しても、生命そのものは創造主の手の中にあって原生生物すら創れない実態を知ったとき、その創造主こそがサムシング・グレートであり、父であり、その父が母なる自然を孕(はら)ませて人や万生を産みだし、産み出せし者を愛なる優しさと慈悲なる厳しさの世に出して、[私の子よ、私のように進化しなさい、真化しなさい、親化しなさい、神化しなさい]と、自分なる自然を、我が子に汚され、傷つきながら、今に至って産みの苦しみを続けられる。

 さて、これまで物理の法則によってさまざまな真理や法を解明したが、この分野をさらに詳細にするなら本の一冊分となり、このホームページを媒体として物理や電気物理を通して真理や法を解明したい同志と、より集い互いに語り合えることを楽しみに待つことにする。

 自然の教えは至るところにあり、例えば池や湖に集まる水、川を流れることによって自然循環のなかに浄化する川の水、さらには岩盤や粘土層にはばまれて、一滴一滴にじみ流れるがゆえにミネラルを含む地下水、そのいずれの水が尊いのか。

 また、ものを焼けばふんだんに取れるカーボンも、地球の重圧に目もくらむ年月を耐えれば、人もうらやむ尊ぶダイヤモンドに変貌する。

 そして、そのどれをとってもこの世の辛酸をなめることによって浄化し、向上し進化するこの世の実態を示している。

 


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