最近のニュースに、類人猿のチンパンジーが共食いする映像が流れた。彼らは互いに縄張りをもってグループごとに暮らす。ある日、あるグループのチンパンジーの群れが、隣の縄張りに忍び寄り、隣の群れに一挙に襲いかかり、捕らえたチンパンジーを一族で食べる映像を見た。
不思議なことにチンパンジーより下等な動物にはない行動だ。

 これと同じ現象は、太古の原人の間でも起こり、大人しいネアンデルタール人をクロマニヨン人が食べる習慣が記録されている。

 しかもその風習が、もっとも進歩したホモサピエンスの末裔である現代人類にも見られ、親が子を虐め殺し、子が親を虐殺し、夫が妻を、妻が夫を、兄弟姉妹が殺し合い、友を殺し、何の縁もない行きずりの人を殺して後悔もしないし、地球上で一番賢明なはずの人類が、人道を外して、よくもここまで堕落したなぁという感を持たざるを得ない。

 以前に、私が宇宙の大意識とコンタクトし、このことについてお尋ねしたら( 地上に敵なき人類は、人類自身の手によって相互淘汰され、さらには自己の内なるもの{ウイルス} によって滅ぼされよう)とのご宣託があった。

 この事実について例をあげると、アフリカの原野で増え続けたネズミの群れの一匹が突如狂ったように走りだすと、他のネズミもこれに続き、ついには大集団と化して暴走し、崖から大きな河や海に向かって集団自殺すると言われる。その元凶はストレスにあり、増え続けた人類もそのストレスによって癌になったり、戦争やテロやゲリラや、その他の推理し難い戦争や、事件や犯罪を犯して滅びるのだろうか。

 ともあれ今の人類社会を考えると、あたかも昆虫が人に憑依したかのように、雌が寄ってくる雄を食い、親を餌にして子供が育つ、といった愛情の欠片もない昆虫社会にまで堕ちた感が拭い切れない。

 


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